フォトウェディングと結婚式は何が違う?両者を徹底比較

公開日:2024/12/15  

フォトウェディング比較

近年は「結婚式は時間やお金がかかるから」といった理由で、フォトウェディングを選択するカップルが増えています。しかし、後悔のない適切な選択をするには、フォトウェディング・結婚式の両者の意味やかかる費用、準備期間を知っておかなければいけません。本記事を参考に、ウェディングの方法について検討してください。

フォトウェディング・結婚式の意味の違い

フォトウェディングとは、結婚式や披露宴は行わず、ウェディングドレスやタキシード、白無垢や紋付袴などの結婚衣装を着て記念に写真を撮影するイベントのことです。この撮影は、結婚式の前撮りや後撮りと似ていますが、あくまで結婚式自体を行わない場合に特化している点が異なります。

フォトウェディングの目的は、結婚の記念となる思い出を美しい写真として残すことにあります。一方、結婚式は結婚を誓う儀式です。本来は「挙式」を指します。挙式の後には、ゲストを招いて食事や余興を行う披露宴が行われます。

最近では、挙式と披露宴を一緒に「結婚式」と呼ぶことがほとんどです。そのため、二次会も含めて一連のイベントとして位置づけられています。

フォトウェディングと結婚式の大きな違い

結婚式とフォトウェディングの大きな違いは、結婚式が公的な儀式であるのに対し、フォトウェディングはプライベートなイベントである点です。

結婚式では、司祭や立会人、参列者が目の前で誓いを立て、夫婦として社会的に認められる意味を持ちます。これに対して、フォトウェディングは証人は必要ありません。あくまで夫婦のプライベートな記念として行われます。

フォトウェディング・結婚式の費用の比較

フォトウェディングと結婚式の費用には大きな違いがあります。

フォトウェディングにかかる費用

一方、フォトウェディングは結婚式を行わない「ナシ婚」のスタイルとして人気があります。フォトウェディングの平均費用は10万円〜20万円程度で、これには撮影料金が含まれています。

国内スタジオでの撮影費用は約16.7万円、ロケーション撮影では約17.6万円程度となります。このため、フォトウェディングは結婚式に比べて非常にコストパフォーマンスが高い選択肢と言えるでしょう。

フォトウェディングでは、ご祝儀などの費用は発生しません。撮影内容によって費用が異なりますが、基本的には撮影料金そのものが費用の全てを占めます。

また、撮影時間は準備時間を含めて約3〜5時間程度と比較的短いですが、結婚衣装を着用して記念の写真を撮ることが可能です。これにより、コストを抑えつつも素敵な思い出を残せるメリットがあります。

結婚式にかかる費用

結婚式の場合、平均的な費用は約354.9万円で、挙式と披露宴を含んだ金額です。これにはゲストへのおもてなしや演出のための費用も含まれ、結婚式を一から準備するため、かなりの額が必要となります。

結婚式の費用のうち、ご祝儀で賄える部分は約2/3、つまり224.3万円程度です。このことから、新郎新婦が負担する自己負担額は平均して149.5万円となります。しかし、ゲストへのおもてなしや演出に関する追加費用がかかるため、全体としてかなり高額な支出が予想されます。

フォトウェディング・結婚式の準備期間の比較

フォトウェディングと結婚式の準備期間には、大きな違いがあります。

フォトウェディングの平均準備期間

一方、フォトウェディングの準備期間は平均して2〜3カ月と短期間です。スタジオ撮影では検討期間が約1カ月、予約から撮影実施までの期間が約1.1カ月で、合計2.1カ月が平均的な準備期間となります。

ロケーション撮影で検討期間が1カ月、予約から実施までが約1.7カ月で、全体の準備期間は平均2.7カ月です。ただし、人気スタジオや撮影の繁忙期である春や秋に申し込む場合は、4〜6カ月の余裕を持って準備することが推奨されます。

特にロケーション撮影では、撮影場所の使用許可取得や日程調整、雨天時の予備日の確保など、スタジオ撮影よりも準備が複雑になる場合があります。

結婚式の平均準備期間

結婚式の平均準備期間は約8.2カ月で、会場決定がそのスタートラインとなります。結婚式の準備は情報収集を含めると最低でも6カ月は必要とされ、特に挙式の4〜3カ月前からは準備が本格的に忙しくなります。

準備内容には衣装や式次第の決定、装飾、演出の手配、ゲストリストの作成、招待状の送付、席次表の作成など多岐にわたり、準備量は膨大です。加えて、ゲストを迎えるためのおもてなしや演出の手配にも多くの時間を要し、新郎新婦間の情報共有と計画の細部までの把握が不可欠となります。

まとめ

フォトウェディングと結婚式は、目的、費用、準備期間の面で大きな違いがあります。フォトウェディングは結婚式や披露宴を行わず、結婚衣装を着用して記念写真を撮影する私的なイベントです。平均費用は10〜20万円程度、準備期間は2〜3カ月と短期間で済むのが特徴です。一方、結婚式は結婚を誓う公的な儀式で、挙式と披露宴を含む平均費用は約354.9万円、準備期間は約8.2カ月と長期的な計画が必要になります。結婚式は社会的な意味合いが強く、ゲストを迎えるための準備が多岐にわたりますが、フォトウェディングは低コストで気軽に思い出を形に残せる選択肢です。それぞれの違いを理解し、カップルの希望や状況に合った方法を選びましょう。

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