フォトウェディングで着ることができる和装の種類を知ろう!
写真だけの小さな結婚式、フォトウェディングでは和装スタイルが人気です。日本の古く美しい民族衣装での結婚写真は、どれだけ時が移ろうとも色褪せることのない、永遠の愛の証です。しかし普段着る機会のない和服。フォトウェディングではどんな着物を着ればよいのでしょうか?フォトウェディングで着る和装の種類を紹介します。
和装フォトウェディングが人気な理由
結婚式では洋装だけを選ぶカップルが多くなりました。洋装、和装でお色直しをすると、着替えやヘアメイク、撮影に時間がかかり、長時間高砂の席を留守にしてしまいます。フォトウェディングでは和装・洋装両方を選んでも時間に押されることなく撮影に望めます。フォトウェディングに和装が人気な理由は他にもあるようです。
■結婚式で着るよりもお得に着られる
実は結婚式の貸衣装はスタジオ写真の貸衣装よりもずっと割高になっています。結婚式場で白無垢をレンタルすると、平均20万円です。写真スタジオのフォトウェディングは衣装代込みで平均15万円から20万円であり、結婚式では諦めざるを得なかった和服も余裕で着られます。
■国内ロケーションにピッタリ
神社、お寺、名勝地の国内ロケーションには和服がピッタリです。加えて、結婚写真を撮るなら花いっぱいの春に撮りたい!と願う人は多いでしょう。日本の春といったら桜、桜といったらやはり和服なのです。満開の桜の下で撮るフォトウェディングは、純白の白無垢か鮮やかな色打掛がベストですね。
■縁起のよい柄選び
和装でフォトウェディングを撮影すると、縁起のよい柄付きの着物が選べます。結婚の色打掛には日本独自の幸福を願う柄、吉祥文様が描かれています。代表的な吉祥文様は夫婦円満を表す鳳凰、夫婦二人の長寿を願う鶴、明るい未来を表す末広がりなどがあり、幸福な結婚生活を予感させてくれるでしょう。
フォトウェディングで着ることができる和装の種類
フォトウェディングで着ることができる和装について、限定的なルールはありません。代表的な花嫁衣裳の他にも、自分が着たい物、写真に残しておきたい着物で撮影しましょう。しかし結婚するときにしか着られない、一生に一度の晴れ衣装もあります。
■白無垢(しろむく)
花嫁の代表的な衣装です。白い掛下の上から、白い打掛を重ねて着るスタイルです。白一色、目に鮮やかな純白は清純を意味しています。単色でありながらよく見ると、縁起のよい柄で刺繡されていて、日本人の奥ゆかしい美意識が結晶した着物です。
■色打掛(いろうちかけ)
掛下の上に色鮮やかな打掛を着る衣装です。結婚式から披露宴に移るとき、白無垢から色打掛に着替えます。色柄はさまざまですが、やはり赤が主流です。赤は命の象徴、太陽の色とされ、力強い生命力を表す色です。悪いものを遠ざける、魔除けの意味も持っています。
■大振袖(おおぶりそで)
振袖には小振袖、中振袖、大振袖の3種類があります。成人式などに着る振袖は中振袖までで、大振袖は結婚式の花嫁しか着用しません。床に届くほどの袖の長さで、引き振袖、お引きずりともいいます。正式な花嫁衣裳は大振袖ですが、独身最後の記念にと、中振袖の写真を撮る人もいます。
■黒紋付袴(くろもんつきはかま)
男性の礼装です。五つ紋の入った着物の上に紋入りの羽織、袴を着用します。できれば自分の家の紋で撮影したいですよね。自家の家紋名を確認、画像を用意して、正確にスタジオに伝えましょう。
■色紋付袴(いろもんつきはかま)
黒以外の地色の着物と袴を着用したスタイルです。紋入りですが、黒紋付よりも格下の着物となります。グレーや濃紺、白に人気があるようです。年若い花婿のイメージですね。
和装フォトウェディングを行う際の持ち物
和装フォトウェディングでは、基本肌に直接触れる物は持ち込み、又は買取となります。買取しても、その後着物を着るときに使えるので、ぜひ用意しておきましょう。
・肌襦袢…下着として身につけます。花嫁用の物は後衿が大きく開いています。
・裾よけ…腰に巻いて裾さばきをよくするようです。
・和装ブラジャー…胸の膨らみを押さえ、胸元をきれいに見せます。
・足袋…男女共に必要です。SMLのサイズがあります。
・タオル…体型補整に使用します。スタジオからの指示本数を用意しましょう。
・ステテコ…男性の下穿きです。
・結婚指輪…和装撮影でも必要です。ケースごと準備してください。
この他に持ち込みたい着物や帯があれば持参します。スタジオによって持ち込み料が必要となるので、打ち合わせ時に確認してください。大切な品があれば、帯締めや帯揚げといった小物だけでも身につけて撮影したいですね。お母さまやご親族から譲られた和の心をフォトウェディングに残しましょう。
和装のフォトウェディングで着る衣装は、白無垢・色打掛だけとは限りません。花嫁の大振袖や独身最後の中振袖も、フォトウェディングでは自由に着られます。男性は羽織袴を着る数少ないチャンスです。和装の新郎新婦に加え、黒留袖、黒紋付袴のご両親の写真が数枚あると、一層思い出深いフォトウェディングになります。